| 肩関節の脱臼 |
| 2002年6月 |
| 気候もよくなりスポーツを行う機会も多くなると思われます。ラグビーや野球、柔道などコンタクトスポーツをする人は、脱臼の可能性が高いものです。 肩の関節は、人体の関節のなかで最もどの方向にも動く可動性の大きい関節です。しかしその大きな可動性と引き換えに安定性を欠いているため脱臼しやすい関節です。これは関節面が小さく関節を接合する筋肉の働きで安定性を保っているためです。今回は肩関節脱臼についてお話します。 [1、脱臼の原因] 肩の脱臼が最も多いのは、腕から先に地面に落下し手をついたようなときです。また腕を急に引っ張られたときなどにも脱臼が起こることがあります。 肩が前方脱臼すると、肩の先端のすぐ下にくぼみができます。肩をどの方向にも動かしづらくなり、動かそうとすると痛みを感じます。脱臼の90%以上がこのタイプです。 肩のすぐ下には神経が通っており、肩関節の周囲の筋肉をカバーすると同時に、肩の側方の狭い範囲の皮膚感覚をつかさどっています。脱臼の時は神経に損傷がないか調べるために、この感覚を調べます。 整復の方法はいろいろありますが、一般的なものは前方挙上法がおこなわれています。また、ワゴンの上か、高いベッドの上にうつぶせになってもらい脱臼した腕を端から垂らして軽い重し(8−10kg)で引張っておく方法もあります。こうすると自然に整復される場合もあるのです。時には鎮痛剤を注射し、肩の力を抜くと腕の重みで自然に整復に成功することもあります。 整復後は腕と肩を三角巾で固定させます。3−4週後に理学療法を始めます。 |
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