以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
JA福島厚生連からの最新の情報は、TOPページからご覧ください。



Dr.メッセージ

前立腺
2003年2月

 前立腺の機能や役割は、すべて分かっているわけではありません。しかし、精液の一部となる液体を分泌していることは明らかです。
 前立腺はほぼミルク大で左右2つに分かれ、膀胱のすぐ下、直腸の前に位置しています。
 膀胱から陰茎につながる尿道は、前立腺の中央を通ります。

[1、前立腺の役割]

前立腺の機能で唯一、明らかなものは精液の液体成分の一部を生成することです。

前立腺の分泌物の役割2つ
 −膣の中に存在している酸を中和し精子をまもる。
 −女性の生殖器官内で、精子を活性化します。

[2、前立腺の健康]

前立腺を侵す疾患は2つのグループに分かれます。

感染の結果、前立腺が炎症を起こしている場合。(前立腺炎)
急性前立腺炎(細菌が原因)か慢性非特異性前立腺炎です。
前立腺が腫大している場合。原因は前立腺肥大症か前立腺がんです。
前立腺疾患は60歳を超えると、男性の泌尿器系の症状の原因としてよく見られます。前立腺肥大症は前立腺の中を通る尿道が圧迫され、尿の流れが滞ってしまします。また前立腺炎も尿道閉塞の原因となり、尿路感染の危険を高めます。


[3、前立腺の発達]

 前立腺は生まれつき備わった器官で目立った発達は性機能が発達し始める10歳ごろからです。それ以降、思春期に至るまで、前立腺は大きくなり続け、思春期にはおよそ9ヶ月の間に約2倍の大きさになります。思春期を過ぎると、その発達はほぼ止まりますが、25歳ごろから再び始まり、その発達は一生続きます。しかし一般的には、前立腺の肥大による症状(排尿困難)は、高齢になるまで現れません。

[*前立腺肥大症]

 多くの男性の前立腺は25歳ぐらいから少しずつ、ゆっくりと大きくなっていきます。尿道が前立腺の中を通っているため、前立腺に顕著な肥大があると、最終的には尿の流れを妨げることになります。
 症状は排尿の勢いの衰え、夜間の頻尿、時として激しい尿意、時には完全に排尿が出来なくなることもあります。治療は薬を使いますが肥大した場合は尿道を尿が通りやすくするために前立腺を小さくする経尿道的切除術が必要になります。