以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

疲労を知ることが大切です。
2003年6月

 4月の年度替わりから2カ月が過ぎました。新しい職場などで環境が変わり肉体的にも精神的にも疲労を感じている人も多いと思われます。今回は疲労についてお話いたします。

[疲労の二つの顔]

 疲労の一つの顔はマイナスイメージの肩こりや筋肉痛で仕事の効率が落ち、気持ちがイライラする等です。二つ目の顔はプラス面で機械文明が発達したのは疲労から逃れるためで洗濯機の発明は手洗いの疲労から逃れるためでした。また、疲労はトレーニングの量や強さを決める手がかりとなります。疲れの少ないトレーニングでは効果が少なく、疲労困憊では、健康を損ないます。疲労は健康な体を守る警報装置と言えます。

[疲労の分類]

1、精神疲労と身体疲労
2、中枢疲労と末梢疲労
3、急性疲労と慢性疲労
4、局所疲労と全身疲労
  などの分類がありますが全部の説明ははぶきます。
精神疲労は精神的な緊張が続くと注意力が低下し判断力が鈍り反応が遅くなります。
身体疲労は皆さま経験済みと思います。慢性疲労は疲れが抜けないうちに次の疲労が重なり疲労が蓄積して陥ります。こうなると疲労がなかなか回復しないばかりでなく、いろいろな障害を招きます。

[疲労の積極的な解消]

 疲労は十分な休息、睡眠と栄養を摂取することで回復しますが疲労した後、軽い運動をすると血行が促進され疲労の回復が早まります。実験では半分の時間で回復します。
 積極的な休息は中枢疲労にも効果があります。作業しなかった筋肉を活動させると「気分転換」「気晴らし」となって大脳の興奮状態を高めます。レクレーションも効果的です。
 入浴も効果的で疲労回復には40度前後のあまり熱くない湯に10分程度ゆっくり入るのが鎮静効果があり良いとされています。
 良い運動の疲労は回復も早く蓄積も少ないのですが、静的な同一姿勢を保つような作業での疲労(眼の疲れ、肩こり、頭痛)は蓄積しやすく回復も時間がかかります。規則的に休息時間を設定し休息をとればある程度、疲れを防ぐことが可能です。

[疲労の予防]

 次の点に心がけて下さい。
1、環境の整備
2、規則正しい生活
3、調和のある食事
4、適切な体力トレーニング
体力トレーニングは疲労の発生を遅らせるのみならず作業能力を高め少ない心拍数で楽々と仕事が出来るようになります。「牛乳を配達する人は、牛乳を飲む人より健康である」と言われます。
体力面に余裕のある体は精神面についても「ハリ」が出ることに通じていきます。