
| 糖尿病ってどんな病気? 糖尿病は「生活習慣病」の王様 |
2003年11月
農協会館診療所
所長 伊勢 重男
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糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)の量が多くなりすぎ、その結果しだいに血管などに影響を及ぼし、目や腎臓、神経等全身のあらゆるところに障害をおこす病気のことをいいます。
体の細胞が活動するためには、ブドウ糖がエネルギー源としてうまく利用されなければなりませんが、これを調節しているのが膵臓から作られるインスリンというホルモンなのです。このインスリンが不足したり、働きが不十分になると、この調節がうまくいかなくなり、ブドウ糖をエネルギーとして効率よく使うことができなくなります。また余分な糖を肝臓や筋肉に蓄えることもできなくなります。その結果として血液中に適量以上のブドウ糖が滞るわけです。
最近は糖尿病そのもので死亡する事はあまり見られなくなりましたが、腎臓病、脳卒中、心臓病などの余病(合併症)による死亡は決して少なくありません。つまり、糖尿病を放置して余病を起こすことが恐いのです!!
[糖尿病の誘因]
●食べすぎ、飲みすぎ、不規則な食事、栄養バランスの悪い食事
●運動不足、肥満
●ストレス、いらいら、睡眠不足
●遺伝的体質→ 親兄弟が糖尿病なら上の誘因が引き金になって非常に発症しやすくなる
[糖尿病の初期症状]
・いくら食べてもお腹が空く/喉が乾いて仕方がない/身体がだるい、すぐ疲れる/足がよくつる
[糖尿病の合併症]
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血管障害 |
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高血圧、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、狭心症、手足の壊そ |
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神経障害 |
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インポテンス、手足のしびれ、神経麻痺、排尿困難 |
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眼障害 |
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網膜症、眼底出血、白内障 |
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腎障害 |
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糖尿病性腎症、尿毒症 |
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抵抗力低下 |
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すぐに感染し易くなる(傷の化膿、肺炎、膀胱炎など) |
糖尿病は一つの体質のようなものです。たとえて言えば、いくらガソリンを注ぎ込んでも、あまり走ってくれない自動車のようなもので、不完全燃焼したガソリンは有毒排ガスをたくさん出し、ひいては車全体にいろんな障害を起こしてくるようなものです。車なら部品を取り替えることもできます。しかし、人間はそうはいきません。
残念ながら、現代医学でも糖尿病を治すことはできません。しかしこのような恐ろしい合併症をおこさないようにコントロールすることはできます。
早期に発見し、適切な管理を実行すればそれ以上の合併症の発生が抑えられ、健康人と同じような生活が送れるのです。
糖尿病は自己管理が大切で、自分の意志を強く持つことですが、家族の協力もまた重要です。
[国際糖尿病連盟第18回世界会議]
フランスのパリで8月に開催されました。
そのなかで、データと世界分布など動向をまとめたものが発表され世界に警告を発しています。発言をまとめると都市化、モータリゼーション、子供たちの過度のコンピューターゲーム遊びなどによる運動不足や食生活の摂取カロリーの過剰から来る肥満が糖尿病の遠因。この流れは発展途上国でも見られます。日本でも 02年データを基に予測すると予備軍を含めると25年には15.9%に達すると予測されました。
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