
| =健康食品との上手なつき合い方= |
2004年6月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男
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| [はじめに]
最近高齢化社会が進むにつれて、健康指向の流れはますます強まっています。
その機運に乗って健康食品も注目を集め、皆さんの中にも健康食品を摂っている方も多数いらっしゃるのではないでしょうか。
ところで昨年、2003年度の全国高額納税者が発表されました。日本一の稼ぎ頭はどのような方かご存知ですか。これが何と健康食品会社のオーナーで。 11億円の税金を納めているのです。同じく第2位も健康食品会社の社長で、納税額は10億円。いかに健康食品がブームになっていることか、新聞・テレビの広告をみてもお分かりになると思います。
こうして健康食品は無数といってよい程売り出されていますが、その品質、効用はピンからキリまであります。効能通りの効果のあるものから、無効どころかむしろ有害の食品さえあるのです。つまり日本で流通している健康食品は玉石混交です。
一般に健康食品はそれなりに高価なこともあり、せっかく買って食べるなら効果のはっきりしたものを選びたいものです。
[新聞・テレビのコマーシャルに惑わされるな]
つい最近まで新聞やテレビには、大々的に健康食品の宣伝が掲載されていました。(最近厚生労働省により規制がかかりました。) これを見るといかにも健康によさそうな宣伝文句ばかりです。これらを全て食べるなり飲んでいれば、もう病気にかからないような気分にさせられるのですから不思議です。
しかし、よく読むと薬事法にひっかからないように巧妙に書かれていることに気付くでしょう。多分に健康に効くようなムードしか書かれていないのが大部分だからです。
実際にパッケージに記載されている情報を見ても宣伝している程の効用は一字とも書かれておりません。許可なしに具体的に「○○に効く」と表示してあると薬事法違反となるからです。賢い消費者としては、宣伝の裏にある意味を読み取らなければなりません。
[健康食品を選ぶ目安とは]
それでは健康食品を選ぶ目安はあるのでしょうか。現在のところ厚生労働省から一定の許可が与えられているものに「保健機能食品」があります。「保健機能食品」には図のように2種類あります。
1つは「特定保健用食品(いわゆるトクホ)」と呼ばれているものです。メーカーの申請により、メーカーが提出した商品の有効性を示す科学的データ(人を対象とした無作為割り当て試験)を厚生労働省が審査して認可します。
認可された商品はお茶や清涼飲料水まで含まれますが、「血圧が高い方に」とか「コレステロールを減らす」などの効能を具体的に商品に表示することができます。2004年6月現在で426品目にのぼり、これからますます増えるでしょう。これらの食品は下図のようなマークも表示できることになっています。
もう一つは「栄養機能食品(いわゆるキノウ食)」と呼ばれるもので、規定の種類のビタミン、ミネラルを一定量含有する食品です。
データ提出は不要ですが、「トクホ」のような効能を表示することはできませんので、商売のうまみが薄いせいか、該当する商品はトクホより少な48品目にしかすぎません。
[健康食品の見分け方]
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保 険 機 能 食 品
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一 般 食 品
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特定保健用食品
(トクホ)
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栄養機能食品
(キノウ食)
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健康補助食品
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その他
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厚生労働省の個別許可を必要とする(426品目)
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厚生労働省の規格に 合格(48品目)
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日本健康・栄養食品協会規格(845品目)
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日本健康・栄養食品協会認定マークなし
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厚生労働省に
試験データの提出を必要
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厚生労働省に試験データの提出は不要
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日本健康・栄養食品
協会にて成分検査
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用途・効能表示可
「コレステロールを減らす」
「高血圧の方に」
「尿酸値に悩む方に」
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用途・効能表示不可(病気の治療・予防に関する表示不可)ビタミン・ミネラル含有に限る
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日本健康・栄養食品協会認定の成分含有量表示義務・注意喚起表示義務
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厚生労働省認定マーク 
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マークなし
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日本健康・栄養食品協会認定マーク

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マークなし
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その他一般食品として売り出されてはいますが、「健康補助食品」と表示できる食品があります。これは「日本健康・栄養食品協会」という食品業界の団体が独自に定めた規格基準に合格したものです。(ただし、これはトクホと異なり効能を表示することはできません。)
これ以外は、はっきりした表示はできませんので、巧妙なムード作りの宣伝文で売り出しているに過ぎません。
消費者としては、その点をはっきりとわきまえて購入することが大切です。
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