以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

= 高血圧の予防について =(家庭にも血圧計の備えを)
2004年10月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

[エッ、あの人がまさか……]

長年高血圧症の治療を受けていて、血圧が安定していると思われていた患者さんが、ある日突然脳卒中や心不全(心筋梗塞)などで倒れたなどという話を聞いたことがありませんか。
このような状況は、「治療中の高血圧に伴う血管イベント」と呼ばれています。

 血管イベントは血圧コントロールの適正さと関係が深く、適切に血圧を下げることにより、発症は大幅に減少することが知られています。ここに高血圧に対する治療の必要性が重視されている訳ですが、残りの何割かは血圧が適切にコントロールされていたにもかかわらず、何らかの血管イベントに陥るのを防ぐことができなかったのです。
これが以前から問題視されてきました。その原因は何から来ているのでしょうか。

[早期高血圧を見逃すな]

 最近の研究によりますと、日中は薬(降圧剤)で適正に血圧が維持されていたにもかかわらず、起床する前から早朝にかけて血圧が高くなっている患者さんが、意外に多く存在することが分ってきました。

 実際、統計的にみると血管イベントは早朝に多いことが報告されています。病院の外来での血圧は 大概日中に計られた数値です。

 病院での血圧測定のみが目安でないことがお分かりでしょう。これからの血圧を下げる治療は日中の血圧を問題にするだけでなく、早朝から午前中の早い時間帯にかけての血圧にも注意を払わなければならないということになります。
 早朝高血圧症とわかれば、服薬時間をずらすとか、薬の種類を変えてみるとかいろいろな対策を施すことができるでしょう。ですから、血圧が高く治療を受けている方は、自宅にもぜひ一台血圧計を備えることをおすすめします。