以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

=花粉症には早目に対策を =
2004年12月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

 新年明けましておめでとうございます。
今年も組合員皆様の健康に役立つような情報をお伝えしていきたいと努力しますので、よろしくお願いします。


[スギ花粉は少なくても辛い患者は多い]

2004年のスギ花粉の飛散量は、例年より90%以下で少なかったと報道されていましたが、毎年花粉症で悩んでいる患者にとってそんな実感はなかったと話しておりました。
このことはスギ花粉の飛散量が少なかったにもかかわらず花粉症で苦しんでいる大部分の人々が「花粉症で日常生活に支障がある」と感じていることを意味します。
昨年この欄で花粉症のことを取り上げていますが、今年は史上最大のスギ花粉飛散量が発生すると予想されており、早期予防の大切さを強調したいので、あえて再度取り上げることにしました。

[早期対策の必要性を知っていますか]

花粉症の受診状況をみますと、約7割の人が症状がひどくなってから通院したいという結果でした。逆に言えば、最近は花粉症の早期対策が大切なことを3割以上の人が知るようになったともいえるでしょう。

[薬を花粉症飛散の前から飲む意義]

花粉症の対策では、鼻粘膜の過敏性アレルギー反応を亢進させないようにすることが何よりも大切です。
そのためには、早めに体の状態をそのようにしておく必要があります。
つまり、症状が現れないうちに、抗アレルギー薬を服用開始することが重要なのです。
実際、症状(鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙が止まらない、くしゃみなど)が現れる前に受診した患者さんは、症状が出ても軽くて楽だったといっております。
アレルギー反応が現れてからは薬の効き目は弱くなってしまいます。

[薬を勝手に止めないで]

かつての花粉症の薬は、服用すると眠くなって困るというのが最大の副作用でしたが、最近は「眠気が少なく、効果が強く、のむ量や回数が少ない」薬が開発され、使いやすくなりました。
眠くて日常生活に支障をきたすことは少なくなりました。
また、症状が少し軽くなって楽になったため、自己判断で勝手に服薬量を調節すると、かえって治りが遅れることも知っておいていただきたいのです。必ず医師の指示通りに服薬するようにしてください。