| =隠れ高血圧症(その2)= |
| 2005年2月 福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男 |
| [隠れ高血圧にもいろいろある]
ドックや健診などで、病院で測った血圧は正常だったのに、日常生活での血圧(家庭血圧または職場血圧)が高い例が多数見つかり、医学界では注目されるようになりました。一般的には、病院で血圧を測るとき医師や看護婦の白衣を見ただけで緊張してドキドキするするため、血圧は高めに出ることも多いのですが、逆の場合もある訳です。つまり「隠れ高血圧」にも2つのタイプがあることが分かります。
普段の血圧は高いはずなのに、病院の外来で低くなる理由はいろいろあるでしょうが、もっとも考えられるのは、外来での待時間が日常生活のストレスや肉体的負担から解放されて、一種の癒しの時となるためと言われています。このようなケースは、白衣高血圧などとちがって、治療を受けなくともよいと判定されますから、安心して放置されるのでかえって危険なのです。
実際、白衣高血圧症と外来血圧正常の高血圧症(仮面高血圧症)とのどちらに狭心症や心筋梗塞が起こり易いかを調査した結果、白衣高血圧症での発症より仮面高血圧症での発症の方が約2倍も高いことが判明しました。仮面高血圧症は家庭や職場での自己測定で発見可能です。いま健康食品ブームで、何百億円というお金が使われていることを思えば一家に1台血圧計を備えることはそう負担になるとは思えません。これから高齢化社会が進むにつれ、高血圧となる人はますます増えるでしょう。この際、家庭や職場に血圧計を1台備えることを考えてみては如何でしょうか。
せっかく購入したのなら、最も効果のある使い方を知っておきましょう。大切なことは次の2点だけです。 1)できれば1日3回測定してみること。 2)血圧計は、手首や指先で測るものでなく、二の腕に巻きつけるしっかりしたタイプのものを使用すること。 |
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