以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

あなたの心臓大丈夫?=生活習慣病における心臓病(1)=
2005年3月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

[ 虚血性心疾患とは]

現在日本人の死因の第一位はがん、その次に多いのは心臓病、第三位が脳卒中(脳血管障害)であることは、皆様ご存知の通りです。心臓病といってもいろいろな種類がありますが、死亡率を最も引き上げているのは「虚血性心疾患」というグループです。虚血性心疾患という名はあまり聞きなれない言葉でしょうが、要するに心臓を取巻く血管(冠動脈)の中を流れる血液が滞ったために酸素欠乏になってしまった状態のことをいいます。


[偉大なる仕事師・心臓]
 ここで、心臓はいかに働き者であるかみてみることにしましょう。心臓は一種のポンプのような もので、膨んだり縮んだりする動作で血液を全身に送り出しています。そこで問題です。

〔問題〕
 成人の心臓から送り出される血液の一日総量はドラム缶(1本200リットル)に換算してどのくらいになると思いますか。

 次の三つから選んでください。

(1)およそ10本分
(2)およそ20本分
(3)およそ40本分

如何ですか。大多数の方は(1)か(2)を想像するようですが、正解は(3)でした。
つまり1日8000リットルに相当します。車のガソリンタンクを満タンにしても、せいぜい30~60リットルですから如何にものすごい仕事をしているか驚くことでしょう。



[冠(状)動脈の役割]

心臓は「心筋」と呼ばれる特殊な疲れ知らずの筋肉でできており、その心筋に酸素や栄養分を供給しているのが「冠動脈」です。(心臓を養う動脈は王様の冠る王冠のような形で心臓を取囲んでいるのでそう名付けられました。)このように心筋は莫大なエネルギーを冠動脈を経て供給されている訳ですが、冠動脈に異常が生じ供給が衰えれば、酸素欠乏(虚血)となって細胞は働けなくなります。最悪の場合はまったく供給されなくなって心筋は死んで(壊死)しまいます。このような状態を虚血性心疾患と呼んでいます。(この項続く)