以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

あなたの心臓大丈夫?=生活習慣病における心臓病(3)=
2005年6月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

 前回は、虚血性心疾患に「狭心症」と「心筋梗塞」という二つのタイプがあることをお話ししました。今回はこれらについて少し詳しく述べることにします。


[ 狭心症 ]
 狭心症の発作は一般的に2、3分から30分以内に治る場合が多いのですが、症状としては「胸部の不快感」のような軽い自覚症状から「突然胸が絞めつけられるような痛み」まであり、相当個人差があるようです。
 また、胸の痛みというよりは背中や肩、首などに痛みが走る(放散痛)こともあります。
 狭心症が起るきっかけは、おもに次の二つの場合にみられます。
 一つは「労作性狭心症」といって階段の上り下りや重労働など肉体的負担が強い時や、強い精神的ストレスがかかった時に現れるものです。
 もう一つは「安静時狭心症」と呼ばれるもので、かえって何もしない安静時(睡眠中とか寝覚めの明け方時)に突然起る場合です。いずれにしても痛みが強い時は、最近鼻腔にスプレーする即効性のあるニトログリセリンが用いられるようになり、対処が楽になりました。
 狭心症は比軟的短時間に治ってしまうので、放置している方も多く、知らず知らずのうちにもっと危険な心筋梗塞に移行してしまうことも少なくありません。すぐ治ってしまうからと自己判断で軽視することなく、必ず検査を受けるよう心がけましょう。


[心筋梗塞]
心筋梗塞の発作は狭心症と似ていますが、狭心症とは比較にならない位ひどい症状が現れます。ものすごい胸痛の他に、冷汗・吐気・血圧低下し・死の不安感などを伴うことも少なくありません。また、高齢者などは上腹部痛として訴えることもあって要注意です。
発作の時間も長く、30分~数時間続きます。就寝時や明け方など安静時に起り易いのも特徴といえるでしょう。
 心筋梗塞は、狭心症と違って一旦起ると生命の危険に及ぶことも多いので、特にこれを伴い易い高脂血圧、高血圧症、糖尿病を患っている方は、常に頭の中にいれておく必要があります。(心臓病の項終り)