以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

=今こそ「乳腺自己検診」の実践を!=
2005年7月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

[はじめに]
 この度各種がん検診の見直しがすすめられています。特に大きな見直しが行われたのは「乳がん検診」です。これからは従来行われていた視触診方式に加え、厳密な条件付の「マンモグラフィー」(乳腺レントゲン撮影)を同時に併用しなければならなくなりました。


[大きく変わった乳がん検診の功罪]
 このような方法を採用すれば、乳がんの早期発見率は確かに高まるのかも知れません。しかし、現実問題として、このように厳しい条件付の検診方式のもとでは、乳がん死亡率をさげるという最終目標を果たして達成できるのでしょうか。といいますのは、実施する側も受ける側にも厳しい条件が付けられた結果、受診しづらくなって、今後しばらくは受診者数の減少が予想されるからです。乳がんの早期発見の精度が向上しても、肝心の受診率が低下していては何もなりません。


[自己検診に対する新しい考えかた]
 新しい方式を採用する前に、国がもっと普及をすすめなければならなかった方法がないがしろにされてきました。(この事実は案外知られていません。)その方法とは「乳腺自己検診法」です。この手軽にでき、お金も全然かからない方法を知っていても、実際まじめに実行していない女性が多いのには驚かされます。実際乳腺の「しこり」に気付いて病院を訪れる患者さんのうちで、日頃自己検診を実行していた人はほとんどなく、大部分は偶然気付いた人たちです。
 新しい乳がん検診を受けない人はもちろん、受ける予定の人も定期的に(2ヶ月に1度でよい)実行している人が増えれば、乳がんの発見率はもっと向上すると私は信じております。明日からでもぜひ実行していただきたいと思います。
 次回は自己検診法を正式に習ったことのない方も少なからずいるようですので、「これならできる乳がん早期発見」についてお話する予定です。        (つづく)