以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

【牛乳の良さを見直そう】=健康食品ブームにおける牛乳の評価=
2005年9月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

 《安くて効果を期待できる健康食品とは》
以前にこの欄で紹介したことがありますが、最近の健康食品ブームには目をみはるものがあります。患者さんの中には、最近医療費の自己負担が高くなったとこぼしながら、テレビで宣伝していたからといって、健康補助食品、サプリメント(薬ではない!)を高額なお金で購入している方が何人もいて驚いたことがあります。
ならば、健康によくて、しかも安価な健康食品があれば理想的なのですが、そんなものがあるのでしょうか。それがあります=おなじみの牛乳ですね。
《牛乳成分のはたらき》
牛乳はカルシウムを初め多くの栄養素を含む非常に優れた食品の一つです。カルシウムは腸に吸収され易い元素とはいえません。それでも骨ごと食べる小魚類のカルシウム吸収率は比較的よく33%ですが、牛乳のそれは40%を越えます。骨粗鬆症の予防には最適といえる食品です。
また、牛乳の蛋白質は①免疫系の調節②細菌感染予防③高血圧の改善④整腸作用などいくつかの優れた作用を有することも分ってきました。さらにビタミンA,B2などのビタミン類も多く含まれていて、高い健康ドリンクを飲むよりよほど効果があります。
《牛乳に対する俗説は本当か》
  一方、牛乳に含まれる脂肪分が肥満の原因になるのではないかと心配する人もいます。しかし牛乳一本分(約200ml)に含まれるコレステロールは24 ㎎に過ぎず、卵1ヶ分より少ないのです。つまり毎日極端な量(1?以上)を飲まなければ心配ないわけです。最近の研究によると「牛乳によるやせる効果」が判明し、大きな話題となっています。
  なお、牛乳はアレルギー体質を助長させるのではないかと云われていますが、乳児においてはその可能性はあります。それを防ぐため、乳児においては毎日牛乳を飲ませる習慣を少し遅らせるようにして、生後9ヶ月以降にするのが望ましいとされています。
  以上のように牛乳は非常に優れた健康食品です。しかし何でもそうですが、必要以上の摂取はかえって健康を害することに注意して下さい。