| 【左手活用のすすめ】万一ミスターのようになったら |
| 2005年12月 福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男 |
| 《脳卒中とは》 三大生活習慣病の一つに脳卒中があります。脳卒中とは、脳の血管が詰る「脳梗塞」と脳の血管が破れる「脳出血」の総称です。型がどのようなものであれ、脳にダメージを与えて半身不随になったり、いわゆるボケの原因になったりもします。脳卒中は特に血圧が高い人や、コレステロールとか中性脂肪の高い人に起り易いので、このような素因を有する人は特に要注意です。 《脳梗塞に倒れたミスター》 ところで、一昨年でのオリンピック野球競技監督に決まっていた長嶋茂雄氏が開催目前にして倒れたことは、まだ私達の記憶に新しいところです。長嶋さんも健康には注意していたらしいのですが、体力に自信があり、あまり節制はしていなかったようです。彼は不幸にして脳梗塞になってしまい、右半身が不自由になってしまいました。 このようにいくら健康に秀でていても、また真面目に治療を続けているにもかかわらず、脳卒中に陥る人は必ず数名発生しているのです。(理不尽と思うでしょうが、これが現実です。) 11月3日文化の日に文化功労者表彰式に臨んで天皇の前に進み出た長嶋さんは、左手に杖をついていました。あの元気印で明るかった長嶋さんの姿は大きく変わり、かつてのイメージは消えうせていました。むしろ痛々しく感じたのは私だけではないでしょう。 《両手を利き腕に》 長嶋さんの利き腕は右手です。利き腕が使えないということは、本人の日常生活が不自由なことはもちろんのこと、周囲の家族が介護する際にも大変な負担をかけてしまいます。万一、このような事態になって歩行が困難になったとしても、最低自分の食事くらい自力で出来ればどんなにか楽なことでしょう。そのために備えるには日頃どんなことに気配りしておけばよいでしょうか。 答えは簡単です。つまり利き腕ではない『左手』で箸を使う練習をすればよいのです。日頃遊び感覚で左手を使って食事してみませんか。血圧の高い方にはとくにおすすめします。(左手で「はし」を使う練習は他にも大きな利点があることを次号で紹介します。) |
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