| 【続左手活用のすすめ】 |
| 2006年1月 福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男 |
| 明けましておめでとうございます。早いもので、私がこの欄を担当してから三年たちました。今年も皆様の健康維持のお役に立ちたいと思いますのでよろしくお願いします。 前回は、万一脳卒中で倒れた時に備えて、左手を大いに活用できるよう、日頃から訓練しておく必要があることをお話ししました。その一つとして、遊び感覚で「左手ではしを使う食事」もしてみたらどうですかと提案しました。この練習は万一に備えるだけでなく、ボケ防止にも大いに効果のあることが最近の研究で分かってきました。 《右脳と左脳のちがい》 人間の脳は、解剖学的に右と左に分かれていて、それぞれの役割分担があります。左側の脳は物事を分析したり、計算したりするほうの役割を果たしています。それに対し、右側の脳はものを感じる感性を司り、音楽や絵画の素晴らしさを理解する力をもっています。 また、実態のないものをイメージしたり、何かを考えて突然よいアイデアがひらめくことがあるのは右脳の力と考えられています。つまり創造性の源泉は右脳にあるといわれています。 ところで、日本人は左脳優性の人間が多いとされています。一般的な日本人の性として、物事を計算したり、論理的に考えるのに強い反面、創造性に乏しいのはそのせいでしょう。 《左手が右脳を活性化させるわけ》 右脳と左脳は共にバランスよく活動しているのが望ましいわけですが、右脳の衰えは左に比べて早いので、ボケ防止のためにも、右脳を積極的に働かせてやりましょう。右脳は左半身を支配していますから、左手を多く使えば右脳に活動せよとの信号を送ることになるのです。 |
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