
| 夏は生卵を食べない |
2006年8月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男
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| また暑い季節の到来とともに、食中毒に注意しなければならなくなりました。最近の食中毒は季節を問いません。一昨年の冬、ノロウイルス中毒が大問題となりましたが、やはり夏が一番気をつけなければならない季節でしょう。夏の食中毒としては、サルモネラ食中毒が最も多いものです。
〔サルモネラ食中毒が増えてきた原因は〕
サルモネラ菌は人、家畜、爬虫類(トカゲ、ミドリガメなどのペット類)などの腸管に住み付きます。昭和30年代までは、サルモネラの汚染はほとんど問題になりませんでしたが、昭和50年代から急速に問題になってきました。その原因と考えられているのは、卵の大量生産のために、イギリスから大量の鶏を輸入するようになったためと考えられています。この鶏の中にサルモネラ菌に感染していた雛が多くいたと言われています。現在日本のサルモネラ食中毒の原因は、卵に最も責任ありと見られています。
〔サルモネラ感染の症状は〕
サルモネラ症の症状は急性胃腸炎の形をとります。下痢と腹痛があり、吐き気、嘔吐が強くでます。下痢は数日から1週間続くときもあります。
〔サルモネラ食中毒にならないために〕
腸管にサルモネラ菌をもっている鶏が産み落とした卵に菌が付着しますが、殻についているときは繁殖しません。新鮮な卵で割った直後に食べてしまえば、生で食べてもまず問題はありません。しかし、長期間放置しておくと殻が痛み、菌が中に侵入します。また割って長時間放置するのも危ないのです。このような生卵は60度、4分間以上加熱した料理とすることが夏の食中毒から身を守る心得です。
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