以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

中高年で肩が挙がらないとき五十肩とは限らない
2006年12月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

 中高年になると、肩が挙がらなくなるという話はよくあることです。40代になって肩が痛くて万歳が出来ないのは俗に「四十肩」と呼ばれ、50代に起これば「五十肩」と云われています。もちろん60代、70代の方にも起こりますが、中年になればほとんどの方が経験しているのではないでしょうか。
 症状は(1)痛みは肩のみならず、首筋から上腕にかけていたむ時もある。(2)肩関節が痛くて、腕が肩より上に挙がらなくなった。(3)肩の運動が制限されて腕が後ろに回らない。それで帯を後ろで結べなくなった。などが典型的な症状です。医学的には、加齢による「肩関節周囲炎」と呼ばれています。
 以上の症状があっても、あまり日常生活に支障がなければ、肩を暖めるようにして様子を見てもよいでしょう。痛みが強くなるのを恐れて必要以上に安静にするのもよくない時があります。無理のない範囲で積極的に腕、肩を動かすことも大切です。これで半年から一年で自然に治ってしまいます。
 しかし、ここで知っておくべき大切な注意事項があります。肩が痛いのがすべて五十肩とは限りません。(1)肩の痛みが強くていつまでもとれない(2)ある角度まで腕を上げるとひどく痛む(3)寝ている時に肩が痛くて目が覚めるなどの症状が強い時は、「腱板断裂」や「石灰化関節周囲炎」という別の病気を考えなければなりません。五十肩だと勝手に自己判断するとかえって悪化させる場合があります。状況によっては手術を要することさえあるかもしれません。ですから、症状の強い時は一度整形外科で診察を受けておくことが必要です。