以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

若い女性と貧血
2007年3月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男
 最近の輸血事業に従事している関係者に聞いたところによりますと、ここ数年せっかく献血したいと申し出ても、血液の比重が低すぎて献血できない女性が多くて驚いているそうです。もったいない話ですし、血液不足に拍車をかける困った問題になっています。

 平成15年からの国民栄養調査によりますと、血中の鉄分を測定すると、生理のある女性の約30~40%が鉄欠乏状態にあることが分かりました。つまり、日本人女性の3割以上が鉄不足による巨大な貧血予備軍と化しており、そのうち20%が本当の貧血を呈しているという結論になりました。この状態は、欧米先進国から見れば信じられないくらいの現状であり、貧血に関する限り日本が発展途上国並にあると見なされています。

 日本では、昔は鉄鍋、鉄瓶が普通に使われてきました。これから染み出す鉄イオンが鉄補給に大いに貢献してきました。しかし、最近はアルミ製品、琺瑯製品が増えてきましたし、普及しつつあるIHヒーター用の鉄器でも表面にテフロン加工がされており、鉄の放出がなされません。また、加工食品が増えてきたため、ますます鉄の摂取が少なくなる状況になってきました。

 この対策としては、鉄含有量の多い食物をとるよう努めるとともに、鉄分の多い健康補助食品を摂取することが最も安くて手軽に出来る方法でしょう。