
| 突然死を予防するために |
2007年4月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男
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最近、働き盛りの団塊の世代に突然亡くなった。というケースが増えてきております。最近の研究によりますと、突然死の6割が心筋梗塞によると考えられています。そして、突然死の約8割が循環器系の疾患で占められていることが分かってきました。
昔から生命に危険を及ぼす循環器疾患として、心筋梗塞、肺血栓症、大動脈解離が有名でしたが、これらが突然死の原因の大部分を占めていることが証明された訳です。従って突然死を予防するにためには、その予兆を知っておくことがとても大切なことになります。
1)心筋梗塞と不安定性狭心症
この初期症状として最も重視しなければならないのが、「胸部痛」です。表現としては「胸がなんとなく苦しい」「胸が重苦しい。圧迫感がある」と訴えます。特にタバコ愛好者やコレステロールが高い方は危険性が高いのです。
不安定狭心症の場合は、何かちょっときつい動作をしている時に数分間胸が苦しくなることが一日何回かあると訴えます。これが本格的な重症の心筋梗塞に移行することが多いので要注意です。
2)急性肺血栓症(いわゆるエコノミー症候群を含む)
足の静脈にできた血の塊が剥がれて肺の動脈に達してここに詰まった状態です。症状としては、しばらく安静を保った後とか、急に立ち上がったときに「急に息苦しくなった」「胸が刺すように痛む」を訴えます。
3)急性大動脈剥離
突然大動脈の厚い内壁が剥がれ、時には破裂してしまう恐ろしい病気です。
これに限っては予兆がないのが普通です。突然の激しい胸痛や背部痛がきて、心筋梗塞や胆石症発作などと紛らわしい場合があります。この発作的病気は高血圧症治療中に起こり易いことが分かっているので要注意です。
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