以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

肌が痒くなりやすい人は早めにスキンケアーを
2007年9月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男
 今年の夏は異常といわざる得ない猛暑でした。暑いときはあまり問題になりませんが、これから冬にかけて空気が乾燥する時期になると、体が痒くなる人が増えてくるようです。秋口は痒みもそう強くありませんが、2月頃に、痒みのピークがくると言う症状が特にお年寄りに多く見られます。症状が強い場合は「皮膚掻痒症」と呼ばれています。軽い場合は「乾燥性皮膚炎」とか「皮脂減少症」といわれます。この原因は、その字の如く皮膚の乾燥状態から起こります。

 皮膚の表面は脂腺や汗腺の働きで一定の潤いが保たれています。この潤いが諸々の外界からの刺激を守り、一種のバリアーを張っていると考えられています。高齢になるとこの機能が低下し、潤いがなくなっていわゆるドライスキンとなり、外からの刺激を受けやすくなります。皮膚表面にある痒み神経は容易に刺激に反応し、「痒い、痒い」と感じるようになります。冬に痒みが強くなるのは、空気が乾燥し、いっそう肌の潤いがなくなるからです。以上のことをご理解頂ければ、肌の潤いを保つことが如何に大切なことかお分かりになったと思います。

 そのための対策としては、

(1) 石鹸は弱アルカリ性のものであまり洗浄力の強くないものを使う(無添加の昔の石鹸のほうがよいでしょう)。洗う時は肌を強く擦ってはいけません。
(2) 肌をしっとり保つため、保湿剤をこまめに「塗る」ことです。最近は保湿剤の宣伝が盛んですが、なにも高価な商品が効くとは限りません。まず最も安価な「白色ワセリン」で十分と私は考えています。これは一般の薬局でも販売していますから、まずこれからお使いになってみて下さい。これを痒みが強くなる時期(12月から2月にかけて)より前に、こまめに使っておけば痒み止めの軟膏よりずっと効果があるはずです。