以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

「尿潜血反応陽性」を軽視しないで
2008年1月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男
 新年明けましておめでとうございます。早いもので、私がこの欄を担当してから5年がたちました。組合員の皆様からいろいろな質問も寄せられています。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、私は長年JA健康増進活動や職員の健診に携わってきました。この健診項目には、「尿潜血反応」が必ず入っています。これは、尿中に目には分からない程度の微量の血液が混入しているかみる検査のことです。
 健診の尿検査では、尿潜血反応陽性の方が結構多くいらっしゃいます。平成19年12月11日の摺上亭大鳥における健康増進活動に参加した組合員のデータをみますと、10人中3人の割合で潜血反応が陽性でした(33.3%)。
 最近のある調査研究によりますと、60才以上の3,152人を対象にしてその尿潜血を10週間毎日検査したところ、潜血陽性者630名(20%)のうちから、膀胱癌17名、前立腺癌5名が発見されたそうです。この癌発見率は乳癌検診での発見率より高いことを示しています。
 さらに次のような要因を有する人は高い確率で膀胱癌になり易いことが分かってきました。その危険因子とは
(1)男性で40才以上、女性で60才以上
(2)膀胱炎をくり返していた
(3)頻尿があり尿意を我慢できない
(4)喫煙している
(5)泌尿器科にかかったことがある
(6)ベンゼン、トルエンなどを職業的に扱っていたことがある
などです。これを二つ以上有するかたは、億劫がらずに必ず一度は泌尿器科で精密検査を受けましょう。