以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

お酒好きはγーGTPにご注意を
2008年2月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男
 健診を受けた際、肝機能検査の項目で「γ—GTP(ガンマジーティーピー)」が異常という方が、特に男性に多いようです。最近はメタボリックシンドロームが注目され、体重や総コレステロール、中性脂肪などの高値を気にする人が増えてきました。しかし肝障害はある程度進行しないと自覚症状が現れないためもあって、せっかくγ—GTPの異常を指摘されても、気にしない人が多く見受けられます。
γ—GTPとは体内でアミノ酸を合成するのに必要な酵素のことで、肝臓の細胞の内に蓄えられています。肝の細胞が障害されたり、破壊されたりした時に、血液中にこの酵素が漏れ出してきます。
 —GTPはアルコールにとても敏感に影響を受け易く、ちょっと深酒したり、少量でも連日飲酒したりするとすぐ上昇します。特にこの値が単独で高い時は「アルコールのとり過ぎ」と考えられ、要注意です。これを無視して毎日飲酒を続けますと、ついには本当の肝障害(急性肝炎、慢性肝炎など)に進行する可能性が高くなります。γ—GTPが高かったら週に二日は飲まない日を作り(休肝日)、少なくとも1ヶ月間は節酒しましょう。そして再検査を受けて下さい。
 —GTPはアルコールの飲みすぎで高くなるだけでなく、胆汁を流す管(胆道)に胆汁が溜まって流れにくくなった時も、値が上昇します。原因として結石や腫瘍の存在が考えられます。これを検するには、まず腹部超音波検査が有力です。