以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

予防接種のすすめ
2008年5月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男
 近年、青少年の間に昔では考えられなかったような異常な事態が多発しております。社会的問題はさておき、健康問題として注目された一つに、高校生・大学生における「はしか(麻疹)の流行」があります。
 この世代の幼少期は、新三種混合ワクチン(MMR)はしか・おたふく風邪・風疹の副反応が問題となって接種が任意となり、親がワクチン接種を受けさせない風潮が生じた時期に該当します。また予防接種を受けたとしても、新二種混合ワクチン(MR)はしかと風疹を用いた任意の一回だけの接種方式にかわった時期でもありました。その結果が今日になって現れたというわけです。
 たしかに、不幸にして接種の副反応で著しく健康を損ねた児が出たことはまことに気の毒なことでした。しかし、40年以上前までは、はしかは「命定め」といわれたくらいの病気で、命を落としたり、重篤な後遺症に陥ったりした児の数がそれ以上に多かったのです。
 物事にはメリットとデメリットが表裏一体となって必ずあります。絶対に100%安全なワクチンや薬はまだこの世に存在しません。交通事故が怖いから車や飛行機に絶対乗らないという人が今時いるでしょうか。このような観点からすると、乳幼児期からの予防接種はできる限り受けさせるべきだと私は考えています。