以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
JA福島厚生連からの最新の情報は、TOPページからご覧ください。



Dr.メッセージ

日ごろ脈拍をみる習慣をつけましょう
2008年6月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男
 普段血圧を気にして自宅に血圧計を備えている方も多いようですが、同時に脈拍(心拍数)に注意を向ける方は案外少ないようです。脈拍数の変化は、体調の良し悪しについて血圧の変化よりも多くの情報を与えてくれる場合がありますので、この機会に脈拍の意義について知っておきましょう。
 脈拍は心臓が全身に血液を送り出すときに生じる波で、状況によって増減します。日常生活では、1分間に50~90回あるのが普通です。体が多くの血液を必要とするときは回数(心拍数)を増やして供給しようとしますし、寝ている時はあまり必要としませんから回数は少なくて済みます。
 貧血があるときは、鉄に含まれる酸素の量が少ないので、回数を増やして循環する血液の量を増加させようとします。ですから脈拍が速くて、疲れやすいときは貧血の恐れがあります。
 また、急に立ち上がったとき、脈拍が普段のときより1分間に30回以上増えることはありませんか。同時に普段に比べて血圧が50以上低下していませんか。こんな時は体に水分が不足し、脱水症になっているのかも知れません。
 なお、脈拍は運動不足解消のための運動療法(ウォーキングなど)における効果の判定にも役立ちます。この場合脈拍が1分間100~120回の間にあるように運動するのが最も効果ありとされています。
 その他、日頃脈拍をみる習慣をつけておけば、不整脈の発見につながり、心臓病の早期治療に役立つことでしょう。