以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

家庭血圧測定の基準を知ってますか
2008年10月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男
 高齢化社会の到来とともにわが国では高血圧が大きな問題になっていることはご存知の通りです。私は長年JA共済福祉事業団の「健康増進活動」に携わってきましたが、参加者が比較的高年齢ということもあって、高血圧治療中の方が45%以上を占めている時もあります。
 高血圧といってもいろいろなタイプがあります。例えば①朝目覚めた時一番高い「早朝高血圧」型、②病院に行くと緊張して高くなる「白衣高血圧」型、③病院では安心して正常なのに昼間ストレスで高くなる「仮面高血圧」型などが有名です。もちろん一日中平均して高いタイプが最も多いのですが。
 このように一日のうちで血圧がどのように変動するかを知ることが、適切な血圧管理に大変重要なことが分かってきました。そこで血圧測定は、病院で測るだけのものではなく、一般家庭でも測ることが求められてきているのです。そして血圧の変動の具合を見て、それに応じた治療の方針が決められます。
 家庭で測る血圧は、ストレスが少ないのでやや低めに出ます。そこで日本高血圧学会では正常家庭血圧の基準を次のように定めました。

最高(収縮期)血圧   135mmHg 以下
最低(拡張期)血圧    85mmHg 以下

 したがってこれ以上の値を示した血圧は高血圧症の疑いがあります。
 測る時は毎日一定の時間を決めて測りましょう。特に一日一回しか計れない時は起床してから30分から1時間以内がよいでしょう。また指先用や手首用の簡単に測れる機械がありますが、やはり正確性の点では上腕部に巻く機械がお勧めです。測る姿勢は横になって腕を心臓の高さに固定すると正確さが保たれます。
 以上のような要領で記録した毎日の値を主治医に示せば、血圧管理に大変役立つことがお分かりになったと思います。