以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

慢性閉塞性肺疾患COPDとは(2)
2008年12月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男
 先月号では、呼吸に難渋する人が増えてきている現状を紹介しました。肺は空気という物質を介して、外界と常に接している器官です。したがってこれ程外界の影響を直接受け易い器官(内臓)は他にありません。ですから環境の悪化(大気汚染、喫煙など)によって肺の老化が早まることはいうまでもありません。
 肺の機能をみる機器として、最も簡単なものに皆さんおなじみの肺活量測定機があります。しかし肺活量は個人差が大きく、これだけで肺の働き具合を評価することはできません。これに加えて肺がどれ程効果的に働いているかを知ることが重要になります。
 肺の働き方の効率をみる方法として「スパイロメーター」という機器を使って測定するのが一般的です。肺の働き方は、1秒間に最大努力でどの位の空気を吐き出すことができるかというと「1秒量」と1秒間の最大効率をみる「1秒率」で表されます。
 年齢と効率は相関関係があり、年齢が上がるにつれて少しずつ低下します。年齢相応の標準的な値は『肺年齢』と呼ばれます。肺年齢は、健診などに使われているスパイロメーターで容易に求めることができますが、この使用は病医院でないと一寸難しいでしょう。しかし最近海外で家庭で簡単に計れる「肺年齢スクリーニング機」なるものが登場しました。やがて日本でも普及することでしょう。
 年齢相応より老化している肺は「慢性閉塞性肺疾患」に陥り易い体質になっていますから、自分の肺年齢を知っておくことには大きな意義があると思います。  それでは健康に充分注意してよい新年をお迎え下さい。