| 特定健診は『メタボ健診』ではない? | |
| 2009年1月 福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男 |
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さて、この「ふれあいだより」の昨年9月号に「特集メタボリックシンドロームの改善法」について書きましたところ、いろいろな方からご意見が寄せられました。その中の一つに「この記事を読んだ後、特定健診を受けたところ、特集に載っていたメタボの基準とちがう基準で判定され、どちらが正しいのか混乱している」という意見がありました。実はこの点がとても問題になるのではないかと強く予想していたところなのです。 その男性は「腹囲が85cm以上あったが、その他の条件が特集に書かれていた基準には当てはまらないので、私はメタボではないと思うのに、保健指導を受けるようにと勧められた」というのです。 確かに一般的に認知されているメタボリックシンドロームの基準は『日本肥満学会』が定めたものなのですが、これと特定健診において厚生労働省が定めた基準とは少しズレがあります。ここが混乱を生じさせる原因となっていると考えられます。 特定健診ではメタボと同じような検査を行いながら「メタボリックシンドロームの基準とは異なります」と小さく書いてあるので、一般の人にはダブルスタンダード(二重基準)とうけとっても不思議はないでしょう。この点に関しては、行政側はもっと住民が納得するよう広報活動をすべきと考えます。 今までの市民(住民)健診は生活習慣病全般の予防、早期発見早期治療に重点がおかれてきましたが、これからの特定健診では「動脈硬化症の予防」に的を絞った健診に変わりました。それで一般的に認められているメタボリックシンドロームの基準より厳しくなったという訳です。 ちなみに現在、空腹時血糖は110以下、ヘモグロビンA1Cは5.8以下が一般的な正常値となっているのに対して特定健診の基準では、空腹時血糖100以下、ヘモグロビンA1Cが5.2以下と上限が低く設定されています。この点を充分理解の上特定健診を受けて下さい。 |
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