以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
JA福島厚生連からの最新の情報は、TOPページからご覧ください。



Dr.メッセージ

続・認知症(ボケ)の防止法
2009年5月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男
 前回は認知症予防の方法を2,3紹介しました。今回はさらにいくつかの方法を紹介し、そのうち自分に合った方法をいくつか選んで、組み合わせて実践していただければと思います。
 前回にも紹介しましたように、認知症予防には頭と体を持続的に活性化させておくことが大切です。これを「頭の体操」と「体の体操」と名付けることにします。これらがバランスよく実行された時が最も効果があると、いろいろな研究から実証されています。
 1)「頭の体操」
 大脳の中に「海馬」という領域がありますが、これを活性化させておくと脳の老化を防ぐのにとても効果があることが分ってきました。
 ところで、私は保健活動の一環として,「JA健康増進活動」に携わっていますが、この中には心臓病・高血圧・高脂血症・糖尿病の薬を服用している参加者が多くみられます。健診の判定の手掛かりとして服用中の薬の名前を知る必要な時もあります。 ところが、薬の名前を聞いても覚えている方が少ないので困る時が多々あります。
 そこで提案ですが、頭の体操として「現在のんでいる薬の名前を忘れないで覚えておく」ことに努めてみては如何でしょうか。忘れても思い出そうと努力するのが海馬の活性化を促し、ひいては私も助かるというわけです。
 2)「体の体操」
 さらに体を動かすことも脳の活性化に大変効果のあることが判明しています。最も効果のあるのは、「筋肉トレーニング(筋トレ)」ですが、これは専用の器具の設置と専任トレーナーがいないと無理で、一般には現実的ではありません。
 そこで、今お奨めなのは「ヤキトリじいさん体操」とか「スポーツ民謡」、「太極拳」などを仲間と一緒に続けるというのは如何でしょうか。要するに軽くても一定時間休まず体を動かす運動が望ましいのです。他にも自分に合った方法を考えるのも頭の体操となることでしょう。