以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
JA福島厚生連からの最新の情報は、TOPページからご覧ください。



Dr.メッセージ

ひざの痛みと上手に付き合う法 (その1)
2009年6月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男
 中高年ともなると、特に女性に多い悩みがひざの痛みでしょう。ひざの痛みは中年以上の約20%が抱えていると云われます。特に女性が更年期になると、骨の代謝を司さどるホルモンが減少し、関節や軟骨組織が脆くなってしまいます。ひざは特に全体重の掛かるところですから、弱くなったひざの内側の軟骨は擦り減ったり、炎症が生じます。この状態が「変形性膝関節症」と呼ばれます。
 変形性膝関節症は、高齢になるにつれて避けようのない運命と言えるでしょう。老化を元に戻す方法は今のところありませんから、これと上手に付き合っていくしかありません。したがってこれから述べる日常生活の注意点を気長に、しかも中断しないで続けることがとても大切なことになります。
1) 肥満は当然ひざに負担をかけます。肥満の方は減量に努めましょう。まず食事の質を落とさずに総量を減らし(腹八分目)、間食を避けましょう。
2) 運動は減量に効果的ですが、ひざに負担をかけないでやる運動でなければますます痛みが強くなってしまいます。それには次のような方法が理想的です。
(ア) 水中では浮力で体重が軽くなりますから、「プールの中での歩行」をお薦めします。幸い福島市には、公営私営のプールが複数ありますから、これを利用しないテはありません。
(イ) ひざに負担のかけない「自転車漕ぎ」も効果があります。一般道路が危険な時は固定式自転車漕ぎ器械を利用したらどうでしょうか。これも最近は公民館など公共機関に備えつけられてきていますし、民間のフィットネスクラブもメタボ予防のために増えてきています。
 運動は弱すぎても過激すぎても効果がありません。その目安は手首の脈拍を測って、一分間100〜130回を保ちながら30分くらい漕いだらよいでしょう。毎日実行したら20分間でもかまいません。

次回はひざ関節の周囲を丈夫にする方法とサプリメントについてお話する予定です。