| 若い人に発症する認知症とは | ||||||||||
| 2009年8月 福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男 |
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認知症は
さて、先日某県某警察署の50代警部補が万引きして懲戒免職となった事件が報道されました。本来ならいくら警察官とはいえ軽微な犯罪の万引きでは懲戒免職とはならないはずです。しかし、いくら戒告処分を受けてもこりないのでついに退職金の出ない懲戒免職なったわけでした。ところがこの人は後に「若年性アルツハイマー病」であることが判明し、万引き行為は病気のせいであることが証明されました。それで懲戒免職処分は撤回されましたが、ここに至るまでには、家族がアルツハイマー病を疑って受診させたことが大きな働きになっています。 古くはレーガン元米国大統領や俳優のチャールストン・ヘイストンが自身がアルツハイマー病であることを公表し、世間を驚かせました。最近では脳神経の権威である元東大教授が自分がアルツハイマー病の初期であることを公にして、患者の立場からこれからどのような人生を送ったらよいかを語って話題になっています。 どのような型の認知症であれ、現在の医学では完治(完全に元の状態に戻す)を期待することは無理なのが現状です。アルツハイマーというと廃人となってしまう恐ろしい病気という昔のイメージがまだ残っているようです。 しかし、最近はこの病気の進行を遅らせる薬が発売され、健康保険も利くようになりました。特に初期であればあるほど進行が抑えられ、家族の軽い補助があれば普通と変わらない生活を送ることが可能になりました。ですから若年性認知症を早期に発見し、その人の有意義な人生をできるだけ長く送れるようにするのが家族の務めと云えるでしょう。 |
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