以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

股の付け根が痛いとき(1)
2009年10月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男
 特に中高年の女性に多い膝の痛みだけではなく、股関節の痛みを訴える人も案外多く、それについても教えてほしいという要望がありました。
<股関節に老化がくると>
 
中高年の女性ともなると、閉経とともに骨の代謝が急速に衰えるため、「膝」の骨の変形や膝関節内の軟骨がすり減り易くなります。その結果慢性の炎症を来し、「変形性膝関節症」という状態になります。
 そのような変化が、老化とともに股関節にも起り「変形性股関節症」と呼ばれるようになりますが、膝とはちょっと違った原因によることが多いとされています。
<日本人女性に多い股関節痛とは>
 
変形性股関節症は次のような二つのタイプに分類されます。
○一次性・・・ 明らかな原因がなく、関節軟骨の細胞が老化して痛くなるタイプです。
○二次性・・・ 生まれつき股関節の異常がありながら若い時は症状がなく、主に中高年以降になって股関節の痛みを訴えるタイプです。これは、臼蓋(きゅうがい)(股関節の受け皿に相当する部分)の不完全な発育によって、大腿骨の頭の部分が受け皿へのはまり方が浅い場合が多く、「先天性臼蓋形成不全」と呼ばれます。
 日本人の女性に多い股関節症は、ほとんど二次性が多いと云われますが、高齢化社会の到来とともに一次性が増える傾向にあるようです。
 小さい時には股関節の痛みなどはまったくなく、成人以降になって股関節の痛みを訴えて病院に行き、その時初めて先天性臼蓋形成不全を指摘されるケースも多々あることです。
<股関節痛の原因といってもいろいろあります>
 
以上述べたように股関節痛は変形性股関節症によるものが大部分なのですが、その他の原因があることを知っておくことも大切です。
たとえば特発性(原因不明性)大腿骨頭壊死(これは美空ひばりがかかって有名になりました)が挙げられます。
 股関節が痛いと思ったら、まずは必ず専門医(整形外科)を受診して下さい。