以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

股の付け根が痛いとき(2)
2009年11月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男
 前号では股の付け根が痛む(股関節痛)原因にもいろいろあるというお話をしました。そのうちの一つとして、変形性股関節症が多いといいましたが、その他に次のような場合があります。
1.股関節の前側に痛みを覚えるとき
 これは股関節自体に異常がある可能性が高いです。この場合次のような病気が考えられます。
(1)変形性股関節症 
(2)大腿骨頭壊死(これは前回紹介したように美空ひばりさんが罹って有名になった病気です) 
(3)バネ股(バネ指のように股の動きがガクガクする) 
(4)大した事のない転倒で大腿骨頚部が骨折したなどが挙げられます。
2.股関節の後側が痛むとき 
 このときは(1)まずどこかの癌がここに転移した可能性があることを頭の隅に置いて下さい。大切なことは、この場合マッサージ、指圧、骨盤矯正などが絶対に禁忌なことです。そのためにも最初の診断がとても大切になります。
 その他として (2)坐骨神経痛や(3)腰椎椎間板ヘルニアなどの症状の一つとして、またはその初発症状として現れることもあります。
 また比較的まれではありますが,(4)全身的な疾患(例えば糖尿病、膠原病、痛風など)、泌尿器科系の病気、婦人科系の疾患などでも始まりが股関節痛のこともあります。
 以上いろいろな原因があることを述べてきましたが、股関節痛が身体の何らかの異常を知らせるサインである場合があることをしっかり頭に入れておいて下さい。
 いずれにせよ、最初に専門医(整形外科)の詳しい診察とレントゲン検査,あるいはCT/MRI検査の必要なことがお分かりになったと思います。それが早期に原因を見つけ、早期治療を行う近道です。