以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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Dr.メッセージ

インフルエンザ最新情報
2010年11月
福島県農協会館診療所
所長 伊勢 重男

福島県農協会館診療所 所長 伊勢 重男
 そろそろあの記録的な暑さも忘れたような寒い季節になりました。今月もインフルエンザについての新しい情報をお知らせします。去年の日本では、何十年ぶりといってよい新しいインフルエンザが流行したことに対し、国の対策が朝令暮改を繰り返した結果、国中がパニックになったことは記憶に新しいことでしょう。今年はその経験を活かし、早めの対策が取られています。
 インフルエンザは普通の風邪に比べて全身症状が強いことが特徴です。その症状として、突然の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛が現れ、日常生活に大きな支障を起こすことはご存知でしょう。それで、インフルエンザの感染に備えて、ワクチン接種を早めにしておくことが勧められているわけです。
 昨年のインフルエンザの流行は、まず「新型インフルエンザ」が流行のはしりとなったため、成人の場合はまず新型インフルエンザの予防接種を一回やり、それから遅れて「季節型(従来型)インフルエンザ」の接種をさらにもう一回やる形になってしまいました。つまり二回の手間を要したわけです。特に13歳未満の子供は、それぞれ二回ずつ、計四回の接種が必要とされたので、親子の負担のみならず、病医院の負担も大変なものがありました。
 今年は昨年の経験から、早めに準備が進められています。毎年様々なデータからその年流行るであろうインフルエンザの型を予想しワクチンの型を決めます。今年は「新型インフルエンザウィルスA/H1N1型」と、季節性の[A香港型」および[Bブリスベン型」のウィルスに対するワクチンを使用することになりました。そしてこれらを一つに纏めたワクチンが出来ました。(「三価ワクチン」と呼ばれます。)つまり成人は従来通りの一回の接種で、13歳未満の子供の場合は2回で済むので、保護者・病医院ともに負担は軽くなりました。
 しかも昨年は対策が間に合わないこともあって接種の優先順位があり、多くの一般市民は後回しになって気をもみました。今年はすでに5800万回分のワクチンが用意され、そのうち80%が10月中に供給開始となる予定で一安心できそうです。 また平成22年度中は、「福島市における0歳児から高校生まで」市から補助金が用意されていますから、詳しくは福島市広報誌などで確認して下さい。接種してから約2週間後から効果が現れ、5ヶ月間持続効果があることは従来通りです。