| 生活と介護保険について |
| 2003年8月22日放送 坂下厚生総合病院 松尾 勝麿 |
| おはようございます。皆さんお元気ですか。 最近、健康を気づかう人でウォーキングをしている方を良く見かけます。 歳をとっても、心も体も気持ち良く暮らしたいと願う人は多いと思いますが、皆さんも今のうちから努力していらっしゃるでしょうか。 食事や運動及び生きがいについて、自ら気をつけて生活を送っていらっしゃいますか。 人間は歳をとれば、誰でも「老い」の問題が生じます。老いの経過は千差万別ですので一概には言えませんが、必ず誰もがとおる道です。今日はそういった点で、生活と介護保健についてお話したいと思います。 医学の進歩等により人生50年~80年へ人生を2倍楽しめるようになってきました。しかしその反面、寝たきり老人や痴呆老人の増加という問題が生じております。また、介護する期間が長期化し、介護する人も高齢の場合が多く、家族にも大きな負担がかかります。そういった状況の中、できるだけ家庭で介護する家族の負担を軽減し、介護を社会全体で支え、安心して暮らせるように平成12年4月から介護保険制度がはじまっています。 介護保険を利用するためには、まず市町村の介護保険係へ申請し、要介護認定を受ける必要があります。申請後は、介護が必要な状態かどうか介護支援専門員が訪問調査し、かかりつけ医の意見書の2つのデータをもとに介護認定審査会が審査致します。その結果、要支援及び要介護1~5段階のランクが設定されます。この区分設定によって、利用できるサービスに、必要とする金額の範囲が決定されます。 次に、介護認定を受けた人は、居宅介護支援事業所を選んで、どんなサービスが必要か担当の介護支援専門員と相談し、介護サービス計画、ケアープランを作成することでサービス利用が可能となります。 サービスを利用するときの料金は、サービス利用の1割が自己負担となります。 在宅サービスにはいろいろな種類がありますが、自分にあったサービスを選ぶことが大切です。 在宅サービスの内容は、ホームヘルパーが家庭を訪問し、日常生活の介護や家事を援助する訪問介護と、巡回入浴車が家庭を訪問し家庭で入浴する訪問入浴介護があります。 訪問介護は医師の指示に基づいて看護師が自宅を訪問し、療養上の世話や診療の補助を行います。 訪問看護については、県内のすべてのJAの厚生病院に訪問看護ステーションが設置されております。寝たきりであってもなるべく在宅で安心して過ごすためには、ぜひ訪問看護ステーションの利用をお勧めします。近くのJAの厚生病院にご相談ください。 ところで、当坂下厚生総合病院では、訪問診療も行っており、通院困難な方で医学的管理が必要な方は、担当医が定期的に患者さん宅を往診し、ばんげ訪問看護ステーションと連携し、安心して在宅療養ができるようサポートしております。会津坂下町や近隣町村の方で、ばんげ訪問看護ステーションの利用を希望される方は、ばんげ訪問看護ステーションにご相談ください。 次に訪問リハビリテーションは主治医の判断に基づき、リハビリの専門家が自宅を訪問し日常生活の自立支援のためのリハビリを行います。 また、通所サービスではデイサービスやデイケアーがあります。デイサービスは特別養護老人ホームや老人デイサービスセンターで、日帰りでの入浴や食事の提供、その他日常生活の世話と訓練を行います。デイケアーは介護老人保健施設や医療機関等で食事や入浴を行い機能訓練などのサービスを日帰りで行います。 ショートステイは老人ホームや老人保健施設へ短期間入所し、日常生活の世話と機能訓練を行うサービスです。介護者の病気や緊急の用事および旅行などのために一時的に在宅介護が困難になったときに利用できるサービスですので、安心して在宅介護が行えます。 その他、ベッドや車椅子等およびエアーマットのレンタル、ポータブルトイレや入浴用椅子の購入費支給等もあります。また、住宅改修として手すりの取り付けや段差解消、洋式トイレへの便器取替え等の改修費用が20万円まで支給されます。 最後に施設入所は大きく分けて3種類あります。一つは特別養護老人ホーム、二つ目は老人保健施設、三つ目は介護療養型医療施設です。介護療養型医療施設は、急性期の治療を終え、長期にわたり療養が必要な方のための病院です。 介護者の状態や病状にあった施設を選ぶことが大切です。しかし、どこの施設も申し込んでから入所まで数ヶ月程度の時間がかかりますので、希望される方は早めに相談しておくことが望ましいと思います。それに、要支援の認定を受けた軽い方は施設サービスの対象にはなりません。利用できるのは要介護と認定された人に限定されています。 お年寄りの介護は、家庭だけで抱え込んでしまうと介護する側が疲れ果て、共倒れになりかねません。そうなる前に上手にサービスを利用し、心も体も気持ちよく生活することをお勧めいたします。 介護保険の制度と内容を良くご理解いただき、すこやかな老後の生活をお送りください。 |
福島県厚生農業協同組合連合会 福島県福島市飯坂町平野字三枚長1−1 TEL(024)554−3450 FAX(024)554−3483