以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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農家の皆さんへ

家庭での食中毒予防について
2005年7月22日放送
高田厚生病院
栄養科 仙波 静

 夏本番食中毒が気になる季節になりました。
今回は、家庭での食中毒の予防についてお話をさせて頂きます。
家庭における食中毒の発生時期は6月~12月に多く、特に8月9月が多く発生します。
家庭での食中毒の原因は、

第1位は、誤認・誤食です。
山菜やきのこなど野生にあるものを見誤って食べてしまった、などです。
第2位は、食品の取り扱いが不備だった。
第3位は食品を長時間放置した。
第4位は食品原材料が汚染していた。
第5位は食品の加熱調理が不十分だった。
第6位は食品が手指から汚染された。
という順です。
 このように家庭での食中毒の原因は、主に食品に関する衛生観念不足とその対応の悪さから発生しています。
 家庭での食中毒を防ぐには、食中毒予防の3原則を意識して行動することです。

それは、
(1)細菌をつけない
(2)細菌を増やさない
(3)細菌をやっつけること です。

 具体的に述べますと、食材の調達時には、野菜や果物などは、農薬やほこりを洗い流すこと、生で食べるものは流水でよく洗い流してください。
 また、特に土がついている野菜や、芋などは、土壌菌が多くついていますので、洗い落とすことはもちろん、まな板や流し台などにも、土で汚すことがないようにしてください。
魚や肉などは、内臓をとり除いておくなど、細菌をつけないようにしてください。
 食中毒を防ぐには、新鮮なものを早めに食べることが1番ですが、食品を保存する時は、肉や魚は、パックした状態のままで、ポリ袋に入れ冷蔵保存し、冷凍する時は、汁気をふき取ってからラップに包むと保存性が高まります。葉もの野菜などは、ペーパータオルに包み、ポリ袋に入れ冷蔵保存してください。
夏に買い物をする時は食品を最後にし、生食用魚介類などは保冷バックを活用してください。
 続いて、調理をする時の注意ですが、まず手洗いをしてください、爪や指の間や手首まで石鹸で泡立てて丁寧に洗ってください。
 また、調理器具の、まな板、包丁、箸、ざる、ボ−ル、調理台なども丁寧に洗ってください。それに手や調理器具はトイレや鼻をかんだりした後や、生の卵、魚介類、肉を触ったりした後も洗浄してください。
 肉や魚介類、卵についた細菌は加熱調理でほとんど死滅しますので、加熱不足のないように、充分に火を通してください。刺身や冷奴、ステーキなどは、鮮度の良い素材を低温で保存し、すぐに食べてください。
 食中毒を防ぐには、調理開始から喫食までの時間は、2時間以内です。それ以上になる場合は、調理後冷蔵保存し24時間以内に食べきるようにしてください。
 また、使い終えた食器及び調理・器具は、良く洗い煮沸消毒したあと、乾燥させてほこりのつかない所に保管してください。
 最後に日本で、平成15年に起きた食中毒は1,585件です。アメリカでは643万8,000件と比較にならない程、多く発生しています。
 日本は農水産物の供給現場から流通、それに加工する際の工場まで、安全性を確保するための様々な措置がとられていて、非常に清潔な国であると言えます。
 安全な日本でも、平成10年以降に起きた食中毒の発生件数は、減少しているにもかかわらず、患者数は増加してきています。集団発生の増加が、この背景にあると思われます。
 人が集まる機会の多い夏、夏の温度では細菌が爆発的に繁殖します。どうぞ食中毒には気をつけてお過ごし下さるようにしてください。