以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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農家の皆さんへ

「生活の一部に運動を・・・」
2005年10月21日放送
鹿島厚生病院
介護福祉士 福田 宏治

 生涯を健やかに過ごすために運動は欠かせないものです。高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の改善や予防に運動は非常に効果的なことは皆さんご承知のことでしょう。生活習慣病患者や、リスクが高い予備軍と呼ばれる方は、増加傾向にあります。厚生労働省の2002年調査で糖尿病が強く疑われる人と、可能性が否定できない人は、約1620万人で五年間に250万人も増えました。
 みなさん、定期的に運動はしていますか?「運動しなければと思ってはいるけど忙しくて・・・」「何から始めれば・・・」等と、なかなか運動できないでいる人が多いと思います。糖尿病や肥満、高脂血症等に効果があるのは分かっていても、多忙で疲れがちな現代人にとって生活の一部に運動を取り入れることは難しいのが現状です。厚生労働省では、「食生活に比べ取り組みが遅れていた分野の運動が、いかに生活に根付かせることができるか鍵を握る」と話しています。
運動をすることによって次のような効果が得られます。
<1.血圧が低下します>
 一般に運動中の血圧は上昇し、運動後は低下します。運動で交感神経の緊張がほぐれる。また、運動で血管が拡張することからです。

<2.コレステロール、中性脂肪が改善されます>
 総コレステロール、中性脂肪は運動によって低下します。また、各細胞から余分なコレステロールを回収する善玉コレステロール(HDL)は運動によって上昇します。動脈硬化の原因を作る悪玉コレステロール(LDL)は低下します。運動によるコレステロールの改善には、約3ヵ月かかるため継続的な運動習慣が重要です。

<3.糖尿病が改善されます>
 運動によって糖が使われ、また代謝の改善によって、血糖値が低下し、変動しなくなります。糖尿病の方にとって運動は不可欠なものです。

<4.体脂肪率・体重が減少します>
 有酸素運動(酸素を十分使いながらする運動)によって体内の脂肪が燃焼し、体脂肪率が減少します。またカロリーが消費されるので体重も減少します。食事療法と併用することで、さらに効果が上がります。

<5.筋肉量が増加します>
 筋力トレーニングによって脂肪を燃焼しやすい身体をつくります。また、脚を鍛えることによって、筋力を強くして活動量を維持するとともに、膝関節の負担を軽減します。そして心臓血管系を強化し、全身のフィットネスを高めるうえでも効果が高いのです。

 中高年になると筋肉量が減少し基礎代謝が落ちます。基礎代謝が落ちてエネルギーが使われなくなると、脂肪が蓄積しやすく肥満になり、生活習慣病を起こしやすくなってしまいます。筋肉量が減ると腰や膝にかかる負担が大きくなり、腰痛や膝痛の原因になります。脚の筋肉が弱ると、つまずきやすくなったり、階段の上り下りもつらくなるのです。
  H17年6月20日にJA福島厚生連鹿島厚生病院併設疾病予防運動療法施設を開設しました。地域住民の健康増進を第一に考え、家庭でもできる簡単な運動からトレーニングマシンを使用する運動まで楽しく継続できるよう指導しています。
 生活の中に運動を取り入れ継続することが、健康で元気に過ごす秘訣です。自分らしい健康な身体作りを一緒に行っていきましょう。