| CTについて |
| 2006年10月20日放送 坂下厚生総合病院 放射線技師 高畑 進 |
| 当病院に平成18年9月末に導入された、CTについての紹介とCT検査についてお話したいと思います。 まず、CTとはコンピュータ断層撮影装置を略した名前です。 この検査は、X線を使用して体の輪切りの写真を撮影します。全身の撮影が可能です。実際の検査はどんなふうに行なわれるのか、簡単に説明したいと思います。頭や手足の検査では、呼吸は楽にして体を動かさないようにしているだけです。5分くらいで終わります。胸や腹部は、息を吸って止めてくださいという指示でおこないます、息を止めている間に撮影をします。時間は10秒から15秒くらいです。 また、造影剤を使用する検査をする場合があります。造影剤というのは、体の中の血管をみやすくする薬のことで、肘あたりの静脈に注射をします。 次に、検査前に食事はしてもいいのでしょうかという質問をよく受けます。食事をしてもいい場合と、いけない場合があります。腹部の検査や造影剤を使用するときは、食事はしないで検査をします、それ以外は食事をしても大丈夫です。 次に検査時間ですが、造影剤を使用しなければ10分くらいで終わります。造影剤を使用した場合は20分から30分くらいかかります。検査内容によってはもう少し延びる場合もあります。 CT検査は、痛みを伴わない検査ですから安心して検査を受けてください。 それでは、今回導入されたCTについて簡単に説明します。この装置は、最新型のマルチスライスCT装置で、一回転で複数スライスが撮影できます。いままでのCTとの大きな違いは、一回の息止めで広い範囲の検査が可能となり、非常に短時間で検査ができるようになったということです。しかも微細な変化も画像化できるようになったため、発症前に発見することが難しかった心筋梗塞、脳動脈瘤、肺がんなどわずかな病変を発見することも可能となりました。より薄い断面を撮影し、そのデータをもとにさまざまな断面を表示したり、血管や骨、臓器などを立体表示することが可能となりました。 また、CT装置で心臓検査をおこなえるようになりました。狭心症や心筋梗塞には、動脈硬化が深く影響していますが、心電図検査だけではなかなか異常を発見することは難しいといわれております。また、常に動いている心臓を画像化することは今までのCT装置では不可能でした。しかし、このマルチスライスCT装置では動脈硬化を画像化できるため心臓検査も可能となります。 そのほか、最近話題のメタボリックシンドロームですが、内臓脂肪型肥満によって高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病をはじめ、さまざまな病気が引き起こされやすくなった、といわれますがCT検査で内臓脂肪の面積や割合などを測定することもできるようになりました。 最後になりますが、このCT装置の導入にともない、PACS、いわゆる放射線科画像配信システムも同時に導入しました。各装置(CT,MRI,一般撮影)から得られた画像を放射線科医が読影し、レポートを各科外来や病棟の端末モニターでみられるというシステムです。フィルムのない病院が近い将来やってきます。 坂下厚生総合病院は、地域住民の安全と信頼とともに思いやりのある医療の提供に努めてまいりたいと思います。 |
福島県厚生農業協同組合連合会 福島県福島市飯坂町平野字三枚長1−1 TEL(024)554−3450 FAX(024)554−3483