以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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農家の皆さんへ

訪問看護について
2008年10月24日放送
ばんげ訪問看護ステーション
所長  星 めぐみ

 病気や障害があっても、住み慣れた家で生活できるように支援をしてくれる医療・福祉の専門職が増えてきました。その専門職のひとつに、訪問看護ステーションからご自宅に訪問する看護師がいます。訪問看護師は他職種と協力して、皆様の在宅での療養生活をお支えします。
 たとえば、病気になって医療機器を使いながら生活することになっても、住み慣れた家や、地域で、家族や、大好きなペットとずっと一緒に安心して生活したい・・・そんな時に、病気の管理を一緒にお手伝いできる訪問看護を利用してみませんか。
 当訪問看護ステーションは病院に併設されており、私を含め三人の看護師で訪問に伺っています。また、二十四時間対応体制をとっておりますので二十四時間対応の契約をいたしますと休日、時間外でも電話相談や必要であれば訪問もいたします。
 訪問に伺って、なにをするとお考えです? 病状や状態の観察、医療機器の管理、床ずれの予防・処置、硬縮予防のマッサージ、介護の助言・相談、主治医の指示によっては採血、注射、点滴などを行っております。
 その中でも当ステーションが他のステーションと違うところは病院の中に往診室がありますので、往診室と訪問看護を両方利用されますと、急変時の対応が早いことです。再入院が必要という場合も早急に対応できます。また、特に在宅で看取りを希望するのであれば、往診室と当訪問看護ステーションが連携をとりご本人とご家族の支えになります。これから、在宅で人生の最期を看取りたい、と希望される場合のお話をいたします。
 どのようにしたらよいのでしょうか?
 在宅で臨終を迎えるためには、医師の存在が必要です。まず、かかり付け医師に「在宅で臨終を迎えたい、看取りたい」という意思を伝えてください。中には、業務の都合上看取りはできかねると言う医師もいらっしゃいます。しかし一つの医療機関で断られたからといって、決してあきらめる必要はありません。そのときは、その医師に、看取りができる医師を紹介していただくか、お近くの訪問看護ステーションにご相談ください。また、在宅介護支援センター、市町村保健センター、福祉センターなどにご相談されることもいいでしょう。すでに介護保険のサービスをうけていらっしゃる方は、担当のケアマネージャーにご相談ください。
 人生の最期に訪問看護師は何をしてくれるとお考えでしょうか?
 基本的には高齢者ご本人、ご家族のご希望に対応し、在宅で最期を迎える高齢者ご本人やご家族をお支えします。
 身体面の緩和ケアとしては、最期のときに生じやすいさまざまな身体症状、例えば、食欲不振、だるさ、口渇、呼吸困難、発熱、床ずれなどに対し、高齢者ご本人、ご家族のご意向も尊重しつつ、正確な観察、判断の上に専門的対応いたします。
 精神面の緩和ケアはどうでしょうか?ターミナル期にさまざまな不安や葛藤がおこることは少なくなく、むしろ当然と言えます。訪問看護師にどのようなことでもご相談ください。高齢者ご本人とご家族のお気持ちを理解し、一緒に最善の解決策を考えましょう。
 生活面でのケアはどうでしょうか。具体的には、入浴や清拭をし、身体をきれいにします。また、状況に応じた排便、排尿の方法を提示し、援助します。さらに過ごしやすいお部屋になるように環境を整えます。このほか経済的、社会的な側面も含め、生活全般にわたりお手伝いします。
 各機関の連携と調整はどうでしょうか。医師やケアマネジャー、他のサービス提供者との連携、調整を行います。在宅での療養は訪問看護師だけでなくさまざまな関係職種が支援にあたります。ご本人とご家族のご要望に応じて、十分に調整された支援が受けられるように各方面との調整を行います。
 お亡くなりになった後のお清めはどうなさいますか?ご本人の生前のご希望やご家族のご希望にそった方法で、お清めをいたします。具体的には、お身体を十分清拭し、ご本人の旅立ちにふさわしいお着替えやお化粧を行います。
 どうでしょうか、訪問看護をご理解いただけたでしょうか?訪問看護ステーションは一人でも多くの高齢者とそのご家族が「生きていて良かった。」「生きてくれて良かった。」と思える時間がもてるよう最大限のご支援をいたします。在宅介護で悩んでいる方ご自分一人で抱え込まないでくださいね。そんな時は訪問看護を思い出していただければ、幸いです。いつでも私達が力になりますよ。