以下の記事は、福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)「健康アドバイス」として、過去に掲載された情報のバックナンバーです。
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農家の皆さんへ

『施設案内~老健施設の役割と実態について』
2012年11月18日放送
介護老人保健施設 なごみ
施設長 杉本 光郎

おはようございます。
「介護老人保健施設なごみ」の施設長をしております、杉本と申します。

当施設は、会津地方のほぼ中央部に位置する会津坂下町にある坂下厚生総合病院の併設施設になります。

介護老人保健施設 という施設は、一般的に老健施設 とか、単に老健という呼ばれ方をしますが、その役割は高齢な方の自立を支援し、在宅での生活ができるようにリハビリを中心に行う施設をいいます。
なごみも、理学療法士が3名おりまして、利用者の方々のリハビリに力をいれております。
在宅での介護が困難な方や、骨折・脳疾患などで入院し、その後退院が決まったけれど、自宅に帰る前にリハビリをしてから帰りたいという方、またリハビリを継続的に行っていきたいという方などを対象に集中的にリハビリをしております。
一生いられる施設ではありません。いずれご自宅へ戻っていただくため、リハビリのお手伝いをする施設です。
また、介護老人保健施設の大きな特徴のひとつに、医療的役割を果たす、ということがあります。
わたくしも外科の医師ですが、老健施設には医師が常勤しています。
突発的な疾患や怪我などには早急に対応が可能です。もちろん、扉一枚隔てただけで併設病院がありますので専門的な治療や入院が必要な場合も速やかに対応ができます。
入所者の定員は100名で、この中には20名の枠で短期入所者の受け入れもしております。短期入所とは、一ヶ月未満の入所をさし、介護をされる家族の方の精神的、また身体的負担の軽減になるようお手伝いしています。
積極的にリハビリも行います。
通所の定員は20名で、午前9時30分から夕方4時までのサービスを行っております。
リハビリに重点を置き、送迎・入浴サービスなどをしております。

長期入所には、介護度1以上が必要ですが、短期入所と通所は要支援状態でご利用が可能です。
利用料金は、要介護度状態と課税世帯かそうでないかによって違いがありますが、介護保険法でさだめられた利用料で運営し、特別な料金はいただいておりません。

当施設では、基本理念としてつぎのことを掲げています。

 一つ  利用者一人ひとりにあわせたサービスを提供すること
 二つ  リハビリを充実させ、利用者の家庭復帰と在宅ケアを支援すること
 三つ  関係機関との連携を密にし、地域に開かれた施設を目指すこと
 四つ  明るく元気な職場作りに努めること
これらを念頭に、職員は利用者の方々に接していこうと努力しています。

現代社会は、超高齢社会になっており、入所を希望される方や、通いでリハビリを希望される方が大勢いらっしゃいます。
また昨年の震災と原発事故の影響で、それまで入所なさっていた施設を退所せざるを得なくなった方もおられ、施設は不足しています。
何年も入所待ちしていただかなければならない現状ですが、申し込みをしない限り順番は来ませんので、詳しいことをお知りになりたい方は、介護老人保健施設なごみ にお問い合わせください。
お待ちしております。

人は誰でも毎年一つずつ年をかさねます。病気になることも怪我をすることも、日常的に起こりうる事です。
自分の身や家族の身に何か起こったときに、どうしようと・・と思ってしまうことでしょう。
そんな時、ああそういえば、そんな施設があったなあ、と思い出していただければ幸いです。

なごみはこれからも看護と介護を充実させ、明るい雰囲気で皆様に愛され、喜ばれる施設を目指して頑張りたいと思います。

どうぞ宜しくお願いします。
ありがとうございました。