健康寿命と福島県における生活習慣病の状況について
2018年1月放送
鹿島厚生病院 地域医療連携室
看護師長 栗田 浩子

 皆さん、おはようございます。
 厳しい寒さの日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
 私は、JA福島厚生連 鹿島厚生病院の栗田浩子と申します。
 本日は「健康寿命と福島県における生活習慣病の状況について」
厚生労働省及び福島県から発表された統計をもとにお話し致します。
 福島県の総人口は、187万9235人です。65歳以上の高齢者は 県人口の3割を超えて、3.3人に1人が高齢者となっております。
 平均寿命は、男性80.12歳-全国41位・女性86.40歳-全国43位と下位です。
 「日常生活に制限の無い期間・介護に依存せず自立した生活が出来る期間」の健康寿命は、男性が70.67歳の-全国41位・女性は73.96歳の-全国35位です。平均寿命と健康寿命の差が「健康上の問題で、日常生活に影響がある期間」となり、男性で-約9年、女性で-約12年の長い期間となります。
 人口10万人当たりの死因別統計から、福島県は、がん・心疾患・脳血管疾患の生活習慣病が上位を占め、総死亡者数の半数以上となります。
 さらに、福島県は、メタボリックシンドロームが関連する急性心筋梗塞は、男女とも1位・急性心疾患も男女とも4位・脳梗塞・脳血管疾患は、男性7位・女性5位と心疾患・脳血管疾患は全国より高い状況が続いています。
 メタボリックシンドロームとは、「腹囲が基準値として、男性85.0cm以上・女性90.0cm以上の内臓肥満状態に、高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさり、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患を招きやすくなる病態」を言います。福島県の該当者及び予備軍者割合は、40歳以上の約3割となっております。平成26年から全国ワースト3位圏内にあります。割合は 糖尿病も、男女共に全国の中で高い状況にあります。併せて、一日平均食塩摂取量は、全国平均9.9gに対し福島県は10.8gと男女とも全国2位です。喫煙率も全国3位です。
 この背景には、東日本大震災及び原子力災害の影響等による「生活習慣や生活環境の変化」があったと考えられます。
〇運動や活動量の低下 〇野菜摂取量の低下 〇調理済み惣菜食品や嗜好として菓子購入の増加 〇食塩摂取量が多い 〇間食回数の増加 ○喫煙率が高い 等と挙げられます。
その結果として
1)メタボ該当者や要介護高齢者の増加 2)健康寿命が短く、全国順位の低下 3)生活習慣病による死亡率の上昇 4)こどもにおいても肥満出現率・むし歯有病率の増加という事です。
まとめますと、福島県民は
〇高血圧が多い 〇糖尿病が多い
合併症として 〇急性心筋梗塞による死亡が多い
〇脳梗塞の発症が多い
危険な要因として 〇メタボ対象者が多い 〇喫煙率が高い
〇運動習慣のある人が減っている 〇要介護者が増加している
〇子供の肥満・むし歯が多い という事です。
生活習慣病の発症予防や早期発見・進行予防は、ますます重要な課題となります。
 そこで、福島県は、健康長寿を目指すための三本柱は「食」「運動」「社会参加」と掲げています。
 皆様も、日頃の生活の中で、健康及び生活習慣病について、振り返ってみて下さい。
 まず、「食・栄養」に関して
〇1日3回規則正しくバランスのとれた食事をとりましょう
〇減塩を心がけましょう
〇野菜を多くとりましょう
〇ゆっくりとよく噛みましょう

 次に、「運動」関して
〇運動習慣を持ちましょう
〇30分以上の運動を週2回以上行いましょう
〇有酸素性運動で内臓脂肪を解消しましょう

 「社会参加」に関して
〇身体活動を増やしましょう
〇毎日をアクティブに暮らしましょう
〇健診等を積極的に受けましょう
〇コミュニケーションを大切にしましょう

 「アルコール・禁煙」に関して
〇節度ある適度な飲酒の量を守りましょう
〇週2日の休肝日をとりましょう
〇禁煙をしましょう
〇受動喫煙を避けましょう

 「睡眠・ストレス」に関して
〇質の良い睡眠がとれるよう工夫しましょう
〇ストレスを和らげるようにこころがけましょう

 いつまでも、生き生きと元気で過ごすためには、一人一人の健康づくり、そして、健康寿命に対する意識を高めて頂くことが重要となります。健康的な生活習慣を身につけるために、皆さん自身で活動を始めてみましょう。
 私達、JA福島厚生連の職員は、皆さんの「健康寿命を延ばすための活動」活動に向けて支援して参ります。お気軽にご相談下さい。



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